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PowerPointで風景画 [絵]

コロナウィルスで在宅時間が増えたから、というわけではありませんが、MicrosoftのPowerPointを使って風景画を作ってみました。PowerPointはプレゼンテーション資料作成ツールで、本来描画ソフトではありませんが、長年仕事で使い慣れているので、これを使うことに。

まず原画です。
202001-05 葉山富士 making1.jpg
これは9年前の冬に、葉山港から撮った写真をトリミングしたものです。

最初に思い付いたのは、同色部分のパーツを切り絵の要領で作り、それを遠景から近景の順番で重ね合わせることでした。
202001-05 葉山富士 making2.jpg
各パーツは、多角形要素を作る要領で、写真の原画をなぞっていく形で作ります。全ての作業はマウスで行いました。要素を作った後、塗りつぶしの色を決めていきます。そして、それらを写真と同じ配置に組み合わせてみたのですが、
202001-05 葉山富士 making3.jpg
うーん、何かべた過ぎて、作りたいイメージのものと随分違います。色については、透明度を変えると色選択の幅が大幅に増すのですが、そうすると遠景が透けて見えてしまいます。

仕方がないので、各パーツの作り方を、お互いが重ならないように作るやり方に変更して、色の透明度とグラデーションもコントロールする方法に変えてみました。
202001-05 葉山富士 making4.jpg
パーツの多角形点数が増えるので、パーツ作成の作業時間は倍以上、お互いの稜線が完全に重ならない部分は頂点の編集で修正をかけるので、その手間も面倒です。が、大分イメージに近い色合いを作ることができるようになりました。これらに小舟や波や、細かな部分を書き足して作ったのが、こちらです。
202001-05 葉山富士 making5.jpg
今回一番大変だったのは、波の書き込みです。一つ一つの波は多角形要素か線要素で作るのですが、書いても書いても空間が埋まらない、そんな印象です。コピペで大量生産も考えましたが、パターンが単調になるのでは、と思い今回はしていません。波の感じがまだ不自然なのと、細部の作りこみをどこでやめるか(写真の忠実な再現を目指してるわけではないので)、その辺が課題です。ただ、PowerPointでもそれなりに絵が描けることはわかったので、追々別の絵にもトライしてみたいと思います。
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Jazztet [エッセイ]

 ジャズとの出会いは良く覚えている。大学2年の冬にロバータ・フラックのコンサートを観た後、その主催元からJAPAN JAZZと銘打ったコンサートの無料券を送ってきて、大学3年の夏に武道館に見に行ったことがそもそものきっかけだった。確かPanasonic主催のオムニバス・コンサートだったと思う。当時は音響メーカー主催のこの手のジャズコンサートがよく開かれていた。その頃私はジャズには全く興味はなく、無料券につられて何となく出かけていったというのが正直なところだった。

 当日の内容はあまり覚えていない。覚えているのは黒字に白文字でJapan Jazzと書かれたTシャツを買ったのと、やっていたフュージョン系の音楽が私にとってはつまらなかったこと位だ。そのフュージョンが終わった後、ステージが変わり、黒人6人組が演奏し始めた。今思えば、それがベニー・ゴルソンやフレディ・ハバート率いるJAZZTETだった。その演奏はジャズを初めて聴く身には非常に新鮮だった。セントルイス・ブルース・マーチや他の曲も良かったが、一番感動したのは、アイ・リメンバー・クリフォードというバラードだった。こんなに美しい曲があるんだ、と思った。その後大学生協で購入したJAZZTETのアルバム(当時はまだLPだ)が私の所有するジャズアルバム第1号となった。

 コロナウィルスによる外出自粛の続く昨今、在宅の時間つぶし用にYoutubeでライブコンサートのビデオを探していたところ、偶然Jazztetのビデオを見つけた。1982年夏のオランダ ハーグでのNorth Sea Jazz Festivalの映像なので、Japan Jazzとほぼ同じ時期である。このビデオの3曲目がアイ・リメンバー・クリフォードだが、今聴いてもやはり美しい。遠い記憶が少し甦ってきた。

 ベニー・ゴルソンも4年前のBlue Noteの時に比べればまだまだ若く、パワフルで、見ていると少し嬉しくなった。私にとっては、Stay Homeの中での思わぬ収穫だった。

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