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Falcon HeavyとStarman [航空機]

Space X社の新開発ロケット、Falcon Heavyが6日(日本時間7日未明)打上げに成功しました。このロケットは第1段にFalcon9の第1段を3基束ね、うち2基を補助ブースターとして使う構造になっています。低軌道のペイロード投入能力は54,400kgと、現役のロケットの中では最大級の打上げ能力を有します。

打ち上げの動画はいろんなものがありますが、これが結構よくまとまっています。

メインの第1段は海上回収に失敗したようですが、補助の2本のブースターは無事地上に着陸したことが、ビデオでもよくわかります。

今回はテストフライトなので、人工衛星等のペイロード搭載はありませんでしたが、その代わりに搭載されたのが、イーロン・マスクがかつて所有していた、テスラロードスター。宇宙服を着たマネキンが座っています。このロードスターからの地球の眺めが、結構感動的です。

David BowieのLife on Marsの曲が実によく合っています。何度も見てしまいました。

宇宙開発の先端技術は、もうこのレベルまで来ています。
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零戦52型 @所沢航空発祥記念館 [航空機]

この間、遠路所沢の航空発祥記念館まで出掛けてきました。
西武線で所沢から一駅の航空公園駅に降り立つと、いきなり飛行機が目につきます。
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名機、YS-11です。まだ飛べそうな雰囲気で、展示してありました。
そこから開放感のある公園内をしばし歩いて、ようやく航空発祥記念館の入り口に。
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中に入ると、昔の練習機の機体などが、所狭しと展示してあります。
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これはこれで興味深いのですが、今回のお目当ては何と言っても、
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来日中の零戦52型。昨年のブログ「零戦の里帰り」でも紹介した機体です。現在世界で唯一、栄21型のオリジナルエンジンで飛行可能な機体(他の零戦のエンジンは米国製等の別のエンジンを流用したもの)で、通常は米国カリフォルニア州チノのPlanes of Fame航空博物館に所属しているのですが、今回、3月末までの期間限定で里帰りしているものです。
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写真のエンジン直下にオイルパンが何枚か敷いてありますが、これは12月のエンジン始動イベント後にオイルが垂れてくるのを受けているものです。何年か前にパームスプリングスの航空博物館に行った時に、週末の飛行イベントを終えたB-17を見たことがありますが、そこでもエンジン下にオイルパンが敷いてありました。飛行可能な機体は、まさに生き物のように見えます。
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スミソニアン博物館でも零戦を見たことがありますが、今思えば「はく製」を見ているような感じでした。今回の機体は全然違います。
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第二次大戦中、各国が実に様々な戦闘機を開発しましたが、個人的には零戦はP-51Dと並んで、最も美しい機体の一つだと思います。確かに、坂井三郎の「大空のサムライ」にもあるように、戦争の現場の凄惨さ、戦争が自他国にもたらした惨状を考えると、決して兵器礼賛につながってはならないですが、零戦が、当時の日本の航空技術力を示す機械遺産の一つであることは、間違いないと思います。
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栄21型エンジンも老朽化が進んでおり、この機体もやがては飛べなくなる、とも聞いています。こういった機械遺産が母国ではなく、米国でしか維持管理できないことは、残念なことです。

ちなみに、この零戦が他の零戦と共に、カリフォルニアの空を編隊飛行する本&DVDが出ています。私もこの本を持っていますが、本もDVDも良かったです。飛行機好きの方には、お勧めです。

零戦小隊 (エイムック 2433 第二次大戦機DVDアーカイブ)

零戦小隊 (エイムック 2433 第二次大戦機DVDアーカイブ)

  • 作者: 藤森 篤
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2012/07/26
  • メディア: 大型本



話は全然変わりますが、今回、ここを訪問したもう一つの目的は、
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このTシャツを購入すること。零戦ではなく、Honda JetのTシャツです。実は大学の同級生がこの機体の開発に関わっているので、陰ながら応援しています。本当はここに展示してあった1/4スケールの機体も見たかったのですが、昨年までの展示だったので、叶いませんでした。。
Honda Jetは昨年10月に量産第1号の生産が始まったそうです。量産機が順調に米国の空を飛ぶことを願っています。日本の航空技術も、また今から盛り返していくのかもしれません。

スペースシャトル退役 [航空機]

スペースシャトル アトランティス号が21日無事帰還し、これで約30年続いたスペースシャトルのミッションは終了になりました。

私が学生の頃はスペースシャトルのミッションが定着し始めた時期で、当時はこのような再使用型の宇宙往還機がどんどん発展していって、やがては旅客機のように数も種類も増えていく、と信じて疑いませんでした。当時の卒業設計でも、自分の選んだテーマは小型の宇宙往還機でした。

当時の資料やメモ書きが残っていて、今眺めると懐かしい限りです。これは、コンピュータで作成した往還機の外観図です。
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当時はパソコンなんてなかったので、大学の大型計算機センターにこもって、FORTRANでプログラミングしてこんな絵を描いていました。

つたない内容ですが、構造の詳細を検討したスケッチも残っていたりします。
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当時の設計書を読み返してみると、結構膨大な検討をしていて、2か月余りの時間に図面を書いて計算を行って、若いころはエネルギーがあったんだな、、と思います。

それから随分月日が経って明らかになった現実は、スペースシャトルの運用には膨大なコストがかかること、複雑なシステムと危険予知に対する措置の不十分さにより2度の事故で人命と機体を失ったこと、そして、宇宙は人類にとって相変わらず遠い存在のままであること、でした。学生の頃実用化が期待されていたSCRAMジェット(超音速燃焼ラムジェット)エンジンもX43Aで試された程度で、こちらも実用化には程遠い状況です。

学生のころ思い描いていた夢は叶うどころか、次世代のオリオンはアポロに似た先祖返りで、限られた人しか宇宙に行けない状況に変わりはありません。残念な限りです。

飛行艇 US-2 [航空機]

朝の通勤後、車から降りて空を見上げると、大きな4発機が低空を旋回していました。
濃青色と灰色の洋上迷彩を施した、最新鋭の飛行艇US-2です。
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出典:Wikipedia 写真の機は試作時の塗装で、洋上迷彩ではありません。

新明和工業は、戦前の川西航空機の時代から、九七式飛行艇や二式大艇といった飛行艇を設計・製造しており、戦後新明和となってからもPS-1、US-1、そしてUS-2と一貫して世界トップレベルの飛行艇作りを手掛けてきた、日本の航空業界の中では異色のメーカーです。九七式飛行艇の設計を手掛けた菊原静男技師は、二式大艇、そして戦後のPS-1の設計を手掛けており、US-2の基本設計もPS-1を踏襲していることを考えると、菊原さんという一人の技師の精神が、飛行艇という形で連綿と日本の空に息づいていることになります。これはすごいことです。久しぶりに城山三郎の「零からの栄光」が読みたくなりました。

興味のある方は、新明和のUS-2ホームページをどうぞ。http://www.shinmaywa.co.jp/guide/museum_us2.htm
この中の動画は、飛行機好きにとっては一見の価値があります。

…ちなみに、菊原さんは戦闘機「紫電改」の設計技師でもあります。

空飛ぶ自動車 [航空機]

米テラフュージア車の空飛ぶ自動車「トランジション・ローダブル・エアクラフト」が、米連邦航空局の重量要件を満たして、量産化に一歩近づいたそうです。

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出典:テラフュージア社HP http://www.terrafugia.com/index.html

水平尾翼が前方に配置された、いわゆるエンテ型の飛行機ですね。2人乗りで、価格は19万4000ドルだそうな。買えも操縦もできませんが、ちょっと興味があります。下記に飛行機(車?)の概略と動画の紹介がありました。関心のある方、こちらもどうぞ。

http://www.cnn.co.jp/video/AIC201007010015.html
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