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アイオワ州クレスコ [二度と行けなさそうな場所]

アイオワ州北端の町、クレスコに行ったのはもう20年近く前、2003年1月の終わりだった。当時部品の開発を依頼していたある企業の量産工場の視察目的で、そこを訪れた。宿泊先のミネソタ州ミネアポリスから南東に約200㎞弱、52号線を走った先にあった。

朝出発した車は、-20℃の極寒の中を延々と走り続けた。外は真っ白な雪と氷の世界の世界だ。スコット・フィッツジェラルドの「氷の宮殿」を思い出した。途中ロチェスターという比較的大きな町を通過した。先端医療で有名な病院があるとのことだったが、今はどうかわからない。ロチェスターを過ぎて車は再び延々と走った。4~5時間走っただろうか、車はようやくクレスコに到着した。

肌を突き刺すような寒さの中、降り立ったところに工場はあった。中ではトラック用の大型エアフィルターを作っていたことくらいしか覚えていない。短い視察を終え、再び車で延々と走り、ミネアポリスに帰着したら、夜は更けていた。

この時写真は一枚も撮っていない。唯一残っているのが、工場で記念にもらったTシャツだ。
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いかにも武骨で頑丈なTシャツは、毎年夏が来るとたまに着ている。着る度に、仕事でなければ行き得なかった縁遠い米国の地の、極寒の季節を、少し思い出したりする。
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ポルト [二度と行けなさそうな場所]

久しぶりの昔の海外出張記事、今回は2004年11月に訪問したポルトガルのポルトです。この出張については珍しく日記風のメモを残していたので、それベースにエッセイ風にまとめてみます。当時の文章を今読み返すと不要な勢いがあったり、冗長だったり、若干違和感を覚えますが、良くも悪くも当時の自分はこうだったんだ、ということで、敢えてあまり修正を加えずに以下に使用しました。

2004年11月17日
 初めてJALのビジネスクラスに乗る。一新された座席は電動式で、寝る時は傾斜はあるもののほぼシートがフラットになる。一昔前のビジネスシートと比べると雲泥の差である。液晶画面も大きく、映画やゲーム等も充実している。ただ個人的に残念なのは、ANAのビジネスクラスで見られる小林克也の「ベストヒットUSA」が見られないこと。
 機内は快適に過ごせたが、あいにく向かい風が強くパリへの到着が30分以上遅れ、ゲートを出たのが4時半だった。乗り継ぎ便の搭乗開始時間が4時45分とほとんど時間がない。到着ゲートでJALのグラホスの女性が私の名前を書いたカードを持って立っている。どうやら乗り継ぎのやばい人は他に2人いるらしい。3人揃った所でダッシュが始まった。身軽なグラホスの人はどんどん先を走っていく。ついに彼女は本気で走り始めた。大荷物を手にした我々3人は彼女を見失わないように、人ごみを曲芸まがいにかき分けながらこれまた本気で走ってついてゆく。さながら刑事が犯人を追いかける、の図である。思わずBGMに「太陽にほえろ!」がかかる。そうして入国審査を突破し、シャトルバスを捕まえ、降りた先で再びダッシュし、セキュリティを潜り抜け、何とか搭乗時間に間に合った。
 エールフランス2036便が曇り空のドゴール空港を飛び立ったのは、午後5時15分。上空に上ると夕焼けが見えた。
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夕焼けは時がたつにつれ鮮やかになり、ポルトに着く頃には眼下の地上の夜景と、その向こうに広がる漆黒の大西洋と、海の水平線を彩る深紅の夕焼けの帯と、そしてそれを吸い込むような夜空が一枚の絵となって見えた。サン・テジュクペリが郵便飛行士をしていたころも、機上から同じような景色を見ただろうか?そんな昔に少し思いをはせた。
 ポルトのメリディアンホテルでは、チェックイン時にウェルカム・サービスでデキャンタからポルトワインが振舞われた。洒落たサービスである。大変美味だったが、いかんせん酒が飲めないので、2,3口飲んでお礼をいいグラスを返した。残念である。

2004年11月18日
 早朝2時半ごろ目が覚める。結構な音量でへたくそな「マイ・ウェイ」が聞こえる。外にカラオケバーでもあるのか?結局滞在した3日間ともこの未明のカラオケを聞かされるはめになり、機内でもらった耳栓のお世話になる。
 初日の午前中は唯一の観光時間である。地図を見ると、ホテルから街の中心部まで4Km程度。これなら歩いていける、気合を入れてホテルを出た。
 ・・・地図ではわからないことがある。それは土地の高低差である。ポルトの街は、さながらスキー場のゲレンデの中に作られた街であった。おまけに中心部は道がわかりにくい。スキー場の中級コースのような長い長い下り坂を下ると、誤ってアラビダ橋上流側のドウロ川沿いに出た。
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今度は市電のレール沿いに、スキー場であればリフトで上っていくような長い長い上り坂を登っていく。そんなことを何度か繰り返しながら、ようやくの思いでクレリゴス教会にたどりついた。そこは高さ76メートルの塔に登れることで有名である。
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礼拝堂にお参りした後、教会横の入り口を入って右の階段を少し上り、格子戸をたたいて中に入れてもらう。早速1.5ユーロ払って塔に登る。狭く暗い螺旋の石段が延々と続く。高度76メートルをなめてはいけない。すでに酷使している足に鞭打って上っているとついに膝が笑い始めた。やがて突然視界が明るく開ける。小さな展望台に着く。展望台からは、少し朝もやの残る青空の下、レンガ色の屋根に覆われたポルト市街を一望にすることができた。
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下りも苦労したことは言うまでもない。
 塔を後にしてドン・ペドロ4世の像の前を通り過ぎ、
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サンベント駅に立ち寄った。ここは19世紀に建てられた鉄道駅で、青のアズレージョ(ポルトガルタイル)で飾られたロビーが美しい。
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そこを過ぎて南に下ると、ポルト大聖堂に出る。
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ここは12世紀建造のポルトで最古の教会で、モスクを思わせる2つの塔を持つファサードと、荘厳な礼拝堂がある。
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回廊のアズレージョも美しいらしいのだが、当時はそれを知らず、入らなかった。今思えば残念なことをした。
 大聖堂を出て、エッフェルの弟子が設計したといわれる、お目当てのドン・ルイス一世橋までたどりつくには、中級コース並みの坂を一度下って、また上らなければならない。橋の近くまで来ると、あいにく改装工事中で橋の上を通行できないことに気づく。
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仕方ないので橋の下の道を使って川を渡ろうと、下に降りて行く道を探すと、奈落の底に落ちていくような急階段があり、その両側に昔ながらの民家が並んでいるのを見つける。どうやらこの道しかなさそうなので、意を決して長い石段を降り始める。足はしんどいが、ひなびた家々の玄関や軒先を眺めながら階段を降りていくのはなかなか楽しい。
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そして階段を降りきった先に巨大なドン・ルイス一世橋と、とうとうと水をたたえたドウロ川が目に飛び込んできた。工事中のため、橋の勇姿を見ることができないのは残念であった。
 橋を渡って対岸からポルト市街を見る。ここからの風景が一番美しい。教会の塔から広がるレンガ色の屋根の色と、川沿いのカラフルな建屋と、橋と、ポートワインを運ぶ昔ながらの小さな帆船が著和して一体となった風景は長く見ていても飽きない。
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他の多くの旅行客たちも川岸に腰かけて、この風景をいつまでも眺めていた。さすが世界遺産だけのことはある。
 対岸に渡った大きな目的は、風景もさることながら、ポートワインの酒蔵を訪れることにあった。対岸には老舗のポートワイナリーが何軒もあり、どれも興味を引かれたが、時間がないので日本でも有名なSandemanの酒蔵を訪問する。
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3ユーロ支払い、正午からの英語ツアーを予約した。ツアー客は、人目でアメリカ人とわかる夫婦と私と3人だけだった。マントとソンブレロをまとった若い女の子に案内され、暗い酒蔵を巡る。中に入った途端、ポートワインの甘い香りに包まれる。その中をめぐりながら、ポートワインの造り方、年を経るにつれ色・香りが変わっていくこと、かつて水害で酒蔵が人の背の高さ以上に水浸しになったこと、などが説明される。蔵の中にはヴィンテージ物を保管する棚もあり、その数字を見ると、1937年の文字も見える。老舗の歴史が感じられた。
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蔵の見学が終わると、食堂のようなエリアで3種類のポートワインの試飲のために、3つの小さなグラスが運ばれてきた。午後から仕事なのでアルコールは飲めない。アメリカ人夫婦に事情を説明して、3つとも差し上げた。見学後はポートワインの販売所で、20年物を買って帰った。帰国後飲んだが、これは実に美味しかった。最近の酒屋では、Tio PepeはあってもなぜかSandemanを見つけることは難しい。これも残念なことだ。

Sandemanを出た後は、橋を渡って対岸に戻り、タクシーでホテルに帰った。その日の午後から帰国までは、ほぼ仕事一色で終わったが、夜日本からの関係者と会食する機会があった。ポルトガルの料理は、フランス、イタリア、スペインといった他のラテン系諸国の料理と比べると、素朴な印象を受けたが、焼き魚料理も普通にあったりして、親近感を感じた。機会があれば、また訪問してみたい場所だが、昨今のコロナ禍の状況だと、いつ再び普通に海外旅行ができるようになるのか、見当もつかない。
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アイスランド(2) [二度と行けなさそうな場所]

最終日の午後、最初に訪問したのは水力発電所。
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そして地熱発電所。
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写真は発電所のミニチュアです。発電所のプラントは日本製でした。アイスランドは日本同様火山国ですが、地熱の利用は日本以上に進んでいて、電力だけでなく温水の給水もこれで賄えるんだそうです。ちなみに写真の格好はウールの冬物ジャケットにタートルシャツですが、この時のアイスランドの気温は8月でも10度ちょっと、この格好でも凍えました。。

発電所を後にして向かったのが、
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世界遺産のシンクヴェトリル国立公園。湖畔の美しい景色が広がります。
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しかし最大の特徴は、ここが北米プレートとユーラシアプレートが生まれる場所である、ということです。
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この写真で、道路の両側にそびえる岩壁が、それぞれ北米プレートとユーラシアプレートです(どちらがどちらか、までは流石に覚えていません)。日本で沈降していくユーラシアプレートが、ここで生まれているのを思うと、何か縁を感じました。

次に向かったのは、グドルフォス。
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写真の山向こうに明るい灰色で見えている部分は、氷河です。グドルフォスは大きな滝があることで有名な場所で、それはダイナミックな眺めでした。
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滝の近くまで行くことも出来たのですが、ただでさえ寒い上に、水しぶきを被ると風邪を引いてしまいそうだったんで、遠慮しました。

この日最後に向かった場所は、ゲイシール。
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間欠泉で有名な場所です。当時のデジカメについていた、実に粗い動画で撮ったものですが、間欠泉の雰囲気がかろうじてわかるかと思います。


ちなみに、ホテルや訪れた場所の位置関係は、こんな感じです(出典:Google Map);
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わずか半日のツアーでしたが、アイスランドの大自然を実感できたのは良かったです。ただその自然は、人の営みを容易に寄せつけない類の厳しい自然、という印象も受けました。夏の日の長さ、そしてそこから想像する冬の日の短さを考えると、日本での暮らしとはかなり異質な世界がそこにはあります。この地に長年住んで培われる世界観は、日本でのそれとは随分違ってくるだろう、そんなことを考えさせられる場所でした。
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アイスランド(1) [二度と行けなさそうな場所]

これまで行った中で、最も二度と行けなさそうな場所、アイスランド。
2005年、ある財団法人に出向していた頃、参加した国際会議の開催場所がここでした。

この時はコペンハーゲン経由で、レイキャビクに入りました。
会議はそこから35kmくらい離れたクヴェラゲルジという都市の、Hotel ORKでした。ちなみに空港からこのホテルまで230ユーロ(!)かかったのを覚えています。
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ネットで確認すると、このホテルは今も営業を続けているようです。
ホテルを出てすぐの場所に広がる景色は、こんな感じでした。
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これが私にとっての典型的なアイスランドのイメージです。果てしなく広がる草地と岩場。木が生えない大地と青い空。

行った時期が8月だったこともあり、夜11時にようやく日が暮れ、2時台にはもう明るくなります。夜が短いのは思った以上にきつかったです。睡眠不足になりました。

会議最終日の午後は、エネルギー関連施設の見学も兼ねたツアーがありました(つづく)。
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パームスプリングス(3) [二度と行けなさそうな場所]

爆撃機のハンガーで目にしたのは、双発のB25、
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そして圧巻は、4発のB17。
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先週飛行を終えたばかりで、まだオイルが滴っている状態でした。
機内ツアーをやっていたので、中に入ってみることに。ここは操縦室。
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多くのアナログ計器が並んでいて、中央に過給機(ターボ)のスイッチが見えます。
そしてここは爆弾倉の上部。
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爆弾倉の上部には、こんなつり橋のような通路があり、ここを通って機内を行き来するそうです。
この機体はまだ与圧装置がなく、話を聞くと、高度6000m以上の極寒の中での実際の戦闘は、想像以上に厳しい、凄惨なものでした。これは戦争の中のほんの一コマにすぎませんが、やはり戦争は遠い歴史の1ページに留まるべきで、今後はあってはならないと、改めて思いました。

パームスプリングからの帰路は、早朝の便でサンフランシスコ経由でした。
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薄明のパームスプリングス空港です。
空港から飛び立つと、パームスプリングスの街が見る見るうちに小さくなり、砂漠の中に浮かぶその姿は、シャーレの中で培養されている細菌のような、そんなひ弱な存在にも見えました。この高度からは豪邸もフェラーリも見えません。自分の中の世界観を少しだけ変えるような、そんな体験でした。

パームスプリングスももう行く機会はないと思いますが、第2次大戦時の機体が実際に飛ぶところを米国のどこかのAir Museumで見てみたい、そんな夢はまだ持っています。
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パームスプリングス(2) [二度と行けなさそうな場所]

ハンガーに入ると、そこは第二次大戦時の米軍機のオンパレードです。
まずは海軍機から、F4Fワイルドキャット。
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F8Fベアキャット、
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F4Uコルセア、
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この機体は今見ても独特の存在感を放ちます。今もエアレースでは現役で飛んでたりします。
そして、SBDドーントレス、
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急降下爆撃機特有のスポイラー(急降下時のエアブレーキ)が良く見えます。
これは、TBFアベンジャー、
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近くで見ると、単発機とは思えない巨大さです。
続いて陸軍機。P63キングコブラ、
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P47サンダーボルト、
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こちらも戦闘機とは思えない、巨大な機体です。
そして、名機、P51Dムスタング。
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流れるような美しいデザインです。この機体も、エアレースでまだ活躍しています。

展示してある多くの機体のエンジン下にオイルパン(垂れてきたオイルを受け止める金属のお皿)がおいてあり、最近飛行したことを示しています。展示しているほぼすべての機体が飛行可能、メンテナンスの大変さを考えると、これはすごいことです。

続いて、中型/大型爆撃機のハンガーに移ります。
To be continued...
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パームスプリングス(1) [二度と行けなさそうな場所]

パームスプリングスは2005年11月に、ある国際会議出席のために訪れた場所です。成田から直行便は飛んでいないので、行きはラスベガス経由で現地に入りました。ラスベガスは国際線と国内線が離れていて、バスで移動しなければならないので、LAやサンフランシスコに比べると乗り換えは不便です。ラスベガス空港には、連絡通路にもスロットマシンが(ちょっとピンボケですみません)…
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いかにもラスベガスらしい風景です。ラスベガスからパームスプリングスは距離が近いこともあって、乗り換え便はこんな小さなプロペラ機でした。
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そして、無事到着。パームスプリングスは砂漠の中の小さなオアシスのような町です。先住民のカウイヤ族の居住区もあり、市内にチェッカーボード状に配置されているんだそうです。市内の典型的な眺めは、こんな感じ。
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ヤシの木と、芝生と、青い空。もう一つの典型的な眺めは、
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大陸横断トラックと、郊外の殺風景な山岳地帯と、青い空。

パームスプリングスで、どうしても行きたい場所がありました。Air Museum(航空博物館)です。会議の昼休み時間に、昼食抜きで行ってきました。博物館の前には、F14トムキャットの展示が。
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博物館入り口を抜けると、飛行機を展示する巨大なハンガーが左右に一棟づつあるのですが、その向こうには、滑走路が見えます。そして、その滑走路へのランウェイには…
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何とF6Fヘルキャット!
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聞くと、週末土曜日の飛行イベント用にスタンバイしていたんだそうです。良く見ると、エンジン下にオイル跡がまだ鮮明に残っています。
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タキシングのためにエンジンを稼働した時に、少し漏れたのかもしれません。この博物館では、当時毎週末展示航空機のどれかが空を飛んでいました。展示機のほとんどが飛行可能、すごいことです。期待に胸を膨らませて、ハンガーに入ります。
To be continued...


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ミネアポリス(3) [二度と行けなさそうな場所]

ミネアポリスは川や湖の多い、水の都です。多くの人が小さな船を持っていて、夏になると釣りを楽しむんだそうです。駐船料も年間1~2万円と、維持費も日本に比べ格段に安いので、皆さんセカンドカーを買う感覚で船を持っている感じです。

夏祭り会場近くの、市内を貫く川にも大きな遊覧船が浮かんでいて、のんびりした風情です。
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この川、実はミシシッピ川。ミシシッピ川というと、ルイジアナ州やニューオーリンズといった南部を思い浮かべますが、こんな北部から流れているのは、ここに来るまで知りませんでした。夏祭り会場を後にして連れて行ってもらったのが、ニコレット島を少し下った所にある、ストーンアーチ橋。この橋は歩道橋で、ミシシッピ川を歩いて渡ることが出来ます。
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川沿いの眺めは、こんな感じ。
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橋の上流には小さな滝があり、そこを豊かな水量が滔々と流れています。
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川沿いにあるこの水門は、
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実は段差のある部分を船が航行するための運河で、2つの水門に挟まれた水位を上げ下げすることで、船を通しています。
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水門が開くと、船が姿を現しました。暮れなずむ時間帯に撮ったので、かろうじて撮れている感じですが。ここからメキシコ湾まで、気の遠くなるような距離を水は流れて行きます。アメリカの雄大さを感じた一時でした。

他にも、-20℃の厳寒の中で工場見学に行ったり、射撃場に連れて行ってもらったり、いろんな思い出があるのですが、仕事の縁が切れると共に、親しい人とも縁遠くなってしまいました。残念ですが、仕方ありません。。
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ミネアポリス(2) [二度と行けなさそうな場所]

ミネアポリスは北欧からの移民が多い所なんだそうです。たしかに、フットボールチームの名前もミネソタ・バイキングスで、北欧的な名前です。仕事でお付き合いのあった方も、ノルウェーからの移民の方でした。当時は他の都市と比べて、白人の割合が多いような印象も受けました。

夏出張に行った時に、打ち合わせが予定より早く終わり、「今夏祭りをやっているから行ってみよう」と、夏祭りの会場に出かけたことがあります。
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夏祭りは、芝生の広がる広大な公園でやっていました。時間的には夕方なのですが、サマータイムなので、真昼のように明るいです。。日本と同様、いろんな屋台が出ていて、
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これは、Cheese Curdsを売っている屋台の前で撮った写真。Cheese Curdsはチーズを揚げたスナックで、ミネソタ名物なんだそうです。これは美味しかったです。もう一枚は、
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バッファローバーガーという、何ともアメリカ的な屋台の写真。カウンター前のおっちゃんも、いかにもアメリカ的です。屋台であれやこれや食べた後だったので、これは残念ながらパス。楽しい時間を過ごしました。
(つづく)

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ミネアポリス(1) [二度と行けなさそうな場所]

「二度と行けなさそうな場所」シリーズ、今回は米国ミネアポリス。ここには2002年~2003年ごろ、頻繁に行っていました。一度だけ、到着した日の午後打ち合わせ、翌日帰国という、欧米出張では最短の1泊3日出張をしたのも、ここミネアポリスです。

この写真は確か、一番最初に行った時に泊まったホテル、というよりモーテルに近かったです。
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屋上の電光掲示板に37Cと書いてありますが、行った時期が猛暑の最中で、それは暑かったです。時差ぼけ防止で、ホテルから砂漠のような気候の中を歩いて向かった先が、
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モール・オブ・アメリカ。当時米国最大のショッピングモールと言われた場所です。モールは口の字型をした建屋で、写真で見えているのは、その一辺の一部。今では日本でも巨大なショッピングモールはいくつかありますが、ここは確かに桁違いに大きかったです。口の字型をした建屋の真中は、
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こんな感じで、結構大きな遊園地になっていました。アメリカのスケールの大きさを感じた記憶があります。このモール・オブ・アメリカで記念に購入したのが、
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Fleetwood MacのCD、”Mirage”。80年代によく聴いたアルバムです。海外でCDを購入したのは、結局このMirageと、ストックホルムで購入したABBAのCDの2枚だけ。今はiTuneかAmazonで全て手に入るので、海外で購入するというニーズそのものがなくなってしまいました。。今となってはいい思い出です。

ミネアポリスの話、もう少し続きます。
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