久しぶりに中島敦を読みました。収録されている作品はいずれも中国の古典に基づくものですが、作者による登場人物の心理描写によって、作品が実に生き生きと臨場感溢れるものになっています。漢学者の家系に生まれたとはいえ、33歳の若さで夭折するまでにこれだけの文章を残した事を考えると、思わず唸ってしまいます。
おびただしい数の書物が出版されては泡のように消えていく一方で、中島敦にしろ、梶井基次郎にしろ、残した作品はごくわずかなのに、それらが何十年も延々と読み継がれていることは、すごいことだと思います。
2010-05-13 00:29
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33歳の若さで夭折するまでにこれだけの文章を残した事を考えると、思わず唸ってしまいます。
by tiffany rings (2010-06-29 11:01)