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浜離宮恩賜庭園 [はじめての場所]

少し前になりますが、まだ猛暑が残る8月の半ばに、浜離宮恩賜庭園を訪ねてみました。新橋駅から歩いて10分余り、汐留駅からであれば7分ほどで、入口の大手門口に到着です。
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橋を渡った先が、入口です。
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入園料300円を払って、中に入ります。入って左手にすぐ目につくのが、
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「三百年の松」。徳川六代将軍家宣の時代に植えられたもので、そのまま歌舞伎の背景にも使えそうな、見事な枝ぶりです。そこから右に進んで行くと、
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都心の高層ビル群の中に広大な日本庭園が広がります。ただこの日は曇りがちの午前中とはいえ日向は相当な暑さだったので、訪れる人はまばらでした。
さらに歩いて行くと、
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夏の花、さるすべりの大樹。これまで見た中では一番大きく、見事なさるすべりでした。
さらに進むと、
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潮入の池の入口、お伝い橋が見えてきました。ここの日陰でしばし小休止。この橋は、
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池の中、奥の中島の御茶屋までつながっていきます。橋の途中で振り返ると、
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汐留のビル群を背景に、燕の御茶屋と潮入の池が望めます。この池は海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変える、都内の江戸の庭園では唯一現存する海水の池だそうです。暑さでかなりへばってきたので、中島の御茶屋で休憩です。
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茶屋の中は、開放的な和室の造りです。
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畳の上に赤い敷物の敷いてあるエリアに腰をおろして、お茶をいただきます。今回注文したのは、
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冷たい抹茶とお饅頭のセット。暑い中歩いてきた者にとっては、この冷たい抹茶が喉にしみ渡ります。
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黒文字でお饅頭をいただきながら、外の景色をのんびり眺めます。江戸時代は将軍家や公家の方々が、ここからこの眺望(もちろん高層ビルはありませんが)を愛でたんだそうです。その頃に思いをはせながら、というわけでもありませんが、しばしここで涼むことができました。
お茶屋の中には、
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番傘に一輪差し、縄細工など、日本の伝統工芸も。外国人観光客に受けそうです。
お茶屋を出て、外から眺めると、
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池の上にお茶屋の縁側が浮かんでいるような、少し厳島神社にも似た風情のある造りです。
さらに巡って池の対岸からお茶屋を眺めると、
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高層ビルとお茶屋と潮入の池と、最先端の日本と伝統的な日本が一枚にうまく収まっています。増上寺と東京タワーの風景も好きですが、この浜離宮の景色もなかなかいいものです。
潮入の池を後にして大手門に戻る途中、
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鬱蒼とした、昼間でもほの暗い森の中を通ります。都心の新橋からわずか10分余りの処にこのような場所があるとは、にわかに信じがたい限りですが、今更ながら東京の懐の深さを垣間見た、そんな気がしました。
今回は猛暑もあり、庭園の半分も巡れませんでしたが、次回はもっと気候の良い春か秋あたりに、じっくり巡ってみたいと思います。良い場所でした。

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