松重 豊「空洞のなかみ」 [本]
たまに横浜の皮膚科病院にお世話になるのですが、そこは朝一で並んでも受付から診察まで優に2時間はかかる所で、大抵受付を済ませてから近くの茶店で時間をつぶすのが常なのですが、その時に読んだのがKindleで購入したこの本、なかなか面白かったです。その日のうちに短編とエッセイを読み切ってしまい、今2回目を読んでいます。
短編もエッセイも、作者の俳優業のキャリアから生まれた興味深いものなのですが、短編の「愚者譫言」は、夏目漱石の「夢十夜」にも通じるような味があり、結構好みです。
あと、この本を読んでいると、文章が「孤独のグルメ」の井之頭五郎のモノローグのように、松重豊の語りで頭の中に聞こえてくるのは、私だけでしょうか。。まあ、それはそれで楽しいのですが。
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