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Graz空港のエスプレッソ [想い出の一枚]

Graz空港は、滑走路1本だけの小さな空港である。飛んでいる機体はE90などの小型ジェット機か、ウィーンからだとプロペラ機が飛ぶこともある。外資系の設備会社にいたころは、年数回ここに出張で訪れていた。当時は仕事に追い掛け回されていたので、夜滞在中のホテルでも仕事をすることが多かった。帰国日、Graz空港で重い荷物をチェックインし、身軽になってセキュリティをくぐると、成田か羽田に着くまでは仕事から解放される(当時はまだ機内WiFiという恐ろしいサービスはなかった)、ほっとする時間が待っていた。

セキュリティの先には待合エリアの他に、小さなDuty Freeのお店と、小さなカフェがあった。そのカフェでエスプレッソを注文するのを常としていた。滞在中、食事は近所のSPARでパンや惣菜などを買って賄っていたので、買い物をするたびに1セントやら5セントやらの小銭が溜まっていく。2.7ユーロ(当時)のエスプレッソは、たまった小銭を一掃して財布を軽くする上でも都合が良かった。搭乗手続きが始まるまでの1~2時間、ゆっくりエスプレッソを飲みながら、空と滑走路しか見えない空港ビルからの眺めをぼーっと見ながら過ごした。エスプレッソの写真を見ると、その束の間ののんびりした時間が思い出される。

これは最近ネスプレッソを購入する時にお店の人から教わったのだが、欧州の人は、エスプレッソにたっぷりの砂糖とミルクを入れて飲む人も多いのだそうだ。実際お店の人が作った砂糖・クリーム入りのエスプレッソは、ブラックとはまた別の美味しさがあった。今思えば、写真に写っている砂糖とミルクを全部入れて飲むのも試せば良かったと思うが、今となっては現地で試す由もない。
20230303 2018 Espresso.jpg

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