スペースシャトル退役 [航空機]
スペースシャトル アトランティス号が21日無事帰還し、これで約30年続いたスペースシャトルのミッションは終了になりました。
私が学生の頃はスペースシャトルのミッションが定着し始めた時期で、当時はこのような再使用型の宇宙往還機がどんどん発展していって、やがては旅客機のように数も種類も増えていく、と信じて疑いませんでした。当時の卒業設計でも、自分の選んだテーマは小型の宇宙往還機でした。
当時の資料やメモ書きが残っていて、今眺めると懐かしい限りです。これは、コンピュータで作成した往還機の外観図です。
当時はパソコンなんてなかったので、大学の大型計算機センターにこもって、FORTRANでプログラミングしてこんな絵を描いていました。
つたない内容ですが、構造の詳細を検討したスケッチも残っていたりします。
当時の設計書を読み返してみると、結構膨大な検討をしていて、2か月余りの時間に図面を書いて計算を行って、若いころはエネルギーがあったんだな、、と思います。
それから随分月日が経って明らかになった現実は、スペースシャトルの運用には膨大なコストがかかること、複雑なシステムと危険予知に対する措置の不十分さにより2度の事故で人命と機体を失ったこと、そして、宇宙は人類にとって相変わらず遠い存在のままであること、でした。学生の頃実用化が期待されていたSCRAMジェット(超音速燃焼ラムジェット)エンジンもX43Aで試された程度で、こちらも実用化には程遠い状況です。
学生のころ思い描いていた夢は叶うどころか、次世代のオリオンはアポロに似た先祖返りで、限られた人しか宇宙に行けない状況に変わりはありません。残念な限りです。
私が学生の頃はスペースシャトルのミッションが定着し始めた時期で、当時はこのような再使用型の宇宙往還機がどんどん発展していって、やがては旅客機のように数も種類も増えていく、と信じて疑いませんでした。当時の卒業設計でも、自分の選んだテーマは小型の宇宙往還機でした。
当時の資料やメモ書きが残っていて、今眺めると懐かしい限りです。これは、コンピュータで作成した往還機の外観図です。
当時はパソコンなんてなかったので、大学の大型計算機センターにこもって、FORTRANでプログラミングしてこんな絵を描いていました。
つたない内容ですが、構造の詳細を検討したスケッチも残っていたりします。
当時の設計書を読み返してみると、結構膨大な検討をしていて、2か月余りの時間に図面を書いて計算を行って、若いころはエネルギーがあったんだな、、と思います。
それから随分月日が経って明らかになった現実は、スペースシャトルの運用には膨大なコストがかかること、複雑なシステムと危険予知に対する措置の不十分さにより2度の事故で人命と機体を失ったこと、そして、宇宙は人類にとって相変わらず遠い存在のままであること、でした。学生の頃実用化が期待されていたSCRAMジェット(超音速燃焼ラムジェット)エンジンもX43Aで試された程度で、こちらも実用化には程遠い状況です。
学生のころ思い描いていた夢は叶うどころか、次世代のオリオンはアポロに似た先祖返りで、限られた人しか宇宙に行けない状況に変わりはありません。残念な限りです。
タグ:スペースシャトル
2011-07-22 18:09
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コメント(2)
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人類の夢がなかなか実現しないのは,それ以外のことに資源を取られ過ぎているからかもしれない。ここ30年間のアメリカの膨大な戦費を,すべて宇宙開発につぎ込んでいれば,夢は実現していたのかも。ロシアと中国も合わせれば,国際軌道エレベーターと大気圏外太陽光発電システムくらい,作れそうな気がする。
by Green Breeze (2011-07-23 09:22)
確かに、湾岸戦争はともかく、イラク戦争の戦費を宇宙開発につぎこんでいれば、だいぶ様相は変わったかもしれません。ただ、個人的に感じるのは、技術そのものの停滞です。私が若い頃は、HOTOLとかゼンガーとか、スペースプレーンの構想もいくつかありましたが、結局構想止まりでした。唯一残ったのは、50年以上前の技術を未だに使っているロシアのソユーズというのが、今の宇宙開発技術の現状を表わしていると思います。
by BlueCafe (2011-07-24 00:17)