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冬の134号線 [想い出の一枚]

その年は中国出張から帰国した週の金曜日に、湯河原の旅館で泊りがけの忘年会があった。週末用事があったので、翌朝早々に宿を出て、家路についた。

その日は快晴ではなかったが、天気は良かった。江の島を過ぎ、134号線が海沿いを走るエリアで、信号待ちがあった。海の景色が良かったので、窓を開けて写真を撮った。当時はまだPS13シルビアに乗っていて、スマホではなくガラケーだった。ガラケーはSONY製で、当時としては画質が良く、短時間でカメラが起動できるのが売りだった。カメラを構えて一瞬で写真を撮り、窓を閉めるとまもなく信号は青になった。

帰宅して撮った写真をパソコンで見ると、水平線がほぼ0度を保っている。海の写真を撮る時、水平線が水平になるように撮るのは結構難しい。格子状の補助線を表示させて時間をかけて撮っても、パソコンで拡大してみると、微妙にどちらかに傾いていることはよくある。信号待ち時に半ばやっつけで撮ったにもかかわらず、水平が完璧に出ているのに驚かされた。

それだけではない。R134特有のワイヤー製のガードレールが、これまたほぼ完全な水平を保ち、しかもちょうど支柱がないエリアを撮った(支柱の影は見える)ので、ワイヤーが宙に浮いているように見える。道路や白線の水平も出ている。水平線と、ガードレールのワイヤーと、道路それぞれがきれいに水平を保ったこの写真は、自分的には「奇跡の写真」だと思っている。
20230210 R134 2009.JPG
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