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「横尾忠則 タマ、帰っておいで」展 [アート]

金曜日、日本橋の西村画廊で開催中の、「横尾忠則 タマ、帰っておいで」展を見に行きました。場所は日本橋高島屋の道路向かいにあるビルの9階、エレベータを下りるとすぐの場所に画廊はあります。一部屋だけの比較的小さな画廊なのですが、その壁4面に、横尾忠則のかつての愛猫タマの絵が数十点、展示されていました(ギャラリーの方に確認したところ、写真撮影可とのことでしたので、何枚か写真を撮らせていただきました)。
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今年の春にそれらの絵を掲載した画集「タマ、帰っておいで」が発売され、その頃私も14年半連れ添った飼い猫を亡くして落ち込んでいた時期だったので、何か気持ちの通ずる部分を感じて、その本を買って繰り返し読んだのを覚えています。画集に載った絵が、ほぼ全て展示されていたのでは、と思います。
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画集を読んでいたので、どれも馴染みのある絵ばかりでしたが、カンバス上の油絵のタッチや、コラージュ的に絵に病院の薬袋や入院カードが貼ってあるのを目にして、やはり実物が持つリアル感は本とは全く違うな、と実感しました。

横尾忠則というと先鋭的なアートのイメージがありますが、その先鋭的な部分は影を潜め(かすかに散見されるところはありますが)、これらの絵からは作者の愛惜が素直に伝わってきます。タマが亡くなったのは2014年の5月ですが、6年以上たっても愛惜の思いは変わらないんだな、と感じました。おそらく、ペットを亡くした飼い主であれば、誰もが抱く共通の感情ではないかと思います。

金曜日の正午ごろ見に行ったのですが、先客は男の人一名だけ、その方も程なく退出されたので、途中から貸し切り状態でした。これらの絵を静かに、じっくり鑑賞できたのは本当に良かったです。展示は19日まで開催(入場無料)ですので、お近くで興味のある方は、是非どうぞ。平日がお勧めです。
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